趣味の自転車のこと。

自転車は趣味で遊んでいます。どちらかと言えば「最新型」のマシンの方が好きで、クラシックパーツは見ているだけであまり使いません。

ここ最近の自転車の「道具としての進歩」は素晴らしいと思います。最新の材料を使い、最新の技術で構成する。素晴らしいなぁといつも感心しています。中空クランクなどは不思議な世界です。シマノはデザインがダサイですが、技術はCampagnoloの先をいっている気がしています。

でも、結局は人間の特性を引き出すのが自転車の役割なので、それぞれの人に合った特性を持つ自転車が最高だという当たり前の結論になると思いますね。物事を単純化すれば、競技者の得意な振動数にフレームが合っていることが「良いフレーム」の絶対条件だと思います。振動数=ケイデンスと考えれば多用するケイデンスに合っているフレームが良いのでしょう。

そのあたりがあまり議論されていないで、鉄だとかカーボンだとか言っているので議論が収束していかないのかなと思います。堅さで言えば横方向にはいくら固くても良いと思います。縦方向にはある程度柔らかくて良いと思います。

自転車の材料の場合、たわませたときに「どれだけの速度で戻るか」の測定精度が上がると面白いかも知れません。いままで「反応が良い」とか「パリッとしている」とか曖昧な言葉でしたが、もう少し数値化が必要かも知れません。ドイツの雑誌の測定では「静的強度」だけなので。動的な特性が抜けています。その研究が進むと面白そうです。また、人もシステムの一部なので振動減衰に大きく関わっていることがあまり論議されていないのが残念です。

重量ははるかに乗っている人の影響が大きいのです。手の長さ、足の長さ、重心など、人の測定をしないと全体のシステムが測定できません。今はハードウェアだけを評価していますが、人を含めたシステムを考える段階に来ているのかも知れませんね。